全国秘書会議 2018(第26回) 特別セッション報告

「全国秘書会議 2018」の開催は大盛況のうちに終了しました。

特別セッション

特別セッション(1)

「常勝集団のプリンシプル」 ― 自ら学び成長する人材が育つ「岩出流」心のマネジメント ―

帝京大学スポーツ医科学センター 医療技術学部・スポーツ医療学科教授 学友会体育局ラグビー部監督
岩出 雅之 氏

岩出氏の著書『常勝集団のプリンシプル』では、「脱・体育会」など従来のスポーツ界の常識を覆す内容で、単にラグビーの能力を上げるのではなく、人間力にあふれ、自律的に動く人材が育つ風土や文化づくりが重要だと説かれていますが、今回のご講話の中でも、リーダーを育てる組織づくりで重要な「心のマネジメント」についてお話いただきました。 一番弱い立場の人間が、どうすればその組織を好きになってくれるのか、その組織に入って良かったと思ってもらうためには、どのようにすれば良いのかという内的環境づくりのお話はビジネスシーンおいても、大変参考になるお話でした。 また、力を出すことのできる人は、「高潔・知力・活力」に加え「楽しさ」が兼ね備わっており、「人柄」「信頼」「好感」が必要であるという、終始“人”というキーワードが羅列されており、ご本人のお人柄を表すかのようで、強く印象に残りました。 「人は楽しいことから学び、悩みから成長する。壁を越えて更に成長する。」この一連の成長過程を楽しさに変える、そういった力をつけることが大切であり、人の最高のモチベーションは、楽しさ「Enjoy Teamwork!」であるという岩出流メソットを是非実践に取り入れていきたいと思います。

岩出 雅之 氏

特別セッション(2)

「Digital possible」

BTジャパン株式会社 元会長 日本経済団体連合会審議員会副議長 内閣府規制改革推進会議委員
吉田 晴乃 氏

自らが経験された 母、経営者、日本経済団体連合会審議員会副議長、内閣府規制改革推進会議委員という4つ役割は、100%のマンパワーを4分割して取り組むのではなく、役割それぞれに100%の力で臨み、合計400%となるよう、ITというツールを駆使して取り組まれてきたというお話は、昨今様々な役割を担う現代の女性を後押しし、パワーを与えてくれるような内容でした。
一方でDigital impossibleとして、ご自身のお子様がまだ小さかった頃、子育てと仕事の両立でご苦労されたお話には、参加者全員の胸に強く迫るものがあり、4ヵ国5つのIT企業でキャリアを重ね、様々な困難を乗り越えていらっしゃったこれまでの吉田氏のご経験のすべてが、現在の輝きにつながっているのだと感じさせるご講演となりました。
会場は華やかで明快な吉田氏のお話しにぐいぐい引き込まれ、あっという間にご講演終了の時間となりましたが、「ITを駆使して欲張りな人生を!」とエールをいただき、ビジネスもプライベートも最新のITを学びつつ、それを使いこなし、常にハッピーな人生を送りたいと強く感じました。

吉田 晴乃 氏

特別セッション(3)

「私の歩んできた道」

株式会社セブン-イレブン・ジャパン 取締役常務執行役員 秘書室長兼ダイバーシティ推進部長 株式会社テルべ 代表取締役社長
藤本 圭子 氏

長く秘書を経験され、秘書室長として秘書を取りまとめるお立場でもある藤本氏より、ご自身のキャリアを振り返りながら、秘書としての心構えや秘書に必要な資質、能力についてお話いただき、受講者の皆さんも熱心に聞き入っていました。秘書は上司が本務に専念できるよう、謙虚な姿勢でサポートに徹し、常に改善、向上を目指して、努力を続けることが大切だと改めて感じました。
また、ダイバーシティ&インクルージョンの推進にも取り組んでおられ、これからの女性は三つの「き」:「期待」され、「機会」を逃さず、常に向上できる「教育」が必要だとお教えいただきました。これらを叶えるためには、基本を徹底し、チャレンジし、自ら行動し、人脈をつくる事。加えて、適度なバランスが必要な三つの「き」:「協調性」「共感性」「勤勉性」を持つ事。これらのメッセージを心に留め、周囲との関係構築を大切に、より一層真摯に業務に取り組んでいこうと思いました。ディスカッションの時間には、参加者の輪に入り、気さくにお話くださり、参加者にとって貴重な機会となりました。

藤本 圭子 氏
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