2023年8月九州支部【夏の講演会】(オンライン開催)世界最古の演劇、狂言 ―狂言の歴史を学び声を出して楽しもう狂言の世界― レポート レポート

「能」と「狂言」の能楽は、六百年を超える歴史の中で独自の様式を磨き上げられた日本の代表的な古典芸能です。その技法と所作(カマエ、型、舞)、歴史を丁寧に学びながら、九州福岡の能舞台から特別にお弟子さんと狂言一番を上演されました。演目は「痺」(しびり)」です。その後、小舞「柳の下」をわかりやすく解説、実演いただきました。またカメラワークを効果的に切り替えてオンライン開催ならではの上演でした。とても贅沢な伝統芸能に感性が大いに刺激され、観客が想像力を働かせて情景を浮き上がらせる観客参加型の芸能である狂言の世界観をオンライン鑑賞で楽しむことができました。

8.九州夏の講演会

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日時 2023年8月25日(金)19:00~20:30

講師プロフィール

狂言師 野村 万禄(のむらまんろく)氏(公益社団法人能楽協会理事)

1966 年東京生まれ。故・六世野村万蔵(芸術院会員・人間国宝)の孫。伯父の初世野村萬(芸術院会員・人間国宝)に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業後、2000 年に二世野村万禄襲名。野村万蔵家別家を興す。現在は福岡を拠点に狂言の普及と発展に努めている。公益社団法人能楽協会理事(九州支部長)、九州三役会所属。重要無形文化財総合指定保持者。福岡教育大学や筑紫女学園大学非常勤講師。平成22 年度福岡県文化賞受賞。