全国秘書会議 2017(第25回) 開催報告

「全国秘書会議 2017」の開催は大盛況のうちに終了しました。

全国秘書会議2017(第25回) 開催報告

2017年9月2日(土)ホテル椿山荘東京にて、全国秘書会議2017を開催いたしました。
 当日は過去最高の総勢300名を超える方々にご出席いただき、盛会のうちに終えることができました。
冒頭に高橋遠理事長から、開会の挨拶と共に、今回のテーマ「今、働き方を問う‐インクルージョン・グローバル時代における秘書の役割とは‐」の主旨について説明申し上げました。

全国秘書会議2017 開会挨拶時の様子
基調講演に登壇した木川 眞氏

基調講演では、ヤマトホールディングス木川眞会長にご登壇いただき、グローバル企業として、「物流の改革」を通じ、日本企業の成長戦略を支える構想や、地域社会と企業による価値の創出の事例など、先進的な取り組みについてお話いただきました。社員の方々が日々の仕事現場で遭遇した体験を基に作成された「感動体験ムービー」では、お客様との感動のエピソードに共感し涙を滲ませる参加者もいらっしゃり、心に残る印象深いご講演でした。

特別講演に登壇された、菅義偉内閣官房長官は、経営者の側近として必要不可欠な日本の現状についてのお話はもちろんのこと、ボスと秘書との信頼関係の重要性を改めて感じるお話をうかがうことができました。質疑応答では参加者からの質問に丁寧にお答えいただく姿勢から、そのお人柄が垣間見える時間でもありました。

特別講演に登壇した菅 義偉氏

今回は特別セッションとして3つのセッションをご用意し、各自選択のうえご参加いただきましたが、現代のニーズに応えるようなテーマが並び、今後の秘書のあるべき姿について、非常に学びの多いセッションとなりました。参加者の皆様からも大変ご好評を頂きましたので、各セッションの詳細につきましては別途レポートをご覧ください。

懇親会では、当協会創業時の専務理事・CBSファウンダーの加藤秀子氏より乾杯のご発声をいただき、和やかな雰囲気の中スタートいたしました。日常業務ではなかなかお目にかかることのできない、様々な業種の方々との交流の場となり、時間の経過を忘れるように親睦を深めていらっしゃる方も多くお見受けいたしました。

CBSファウンダー 加藤 秀子氏より乾杯のご発声
懇親会で交流する参加者の皆様

今回は23社の協賛企業様にご賛同いただき、秘書として大変役立つサービスの数々をご紹介いただきましたうえに、沢山の福引景品やお土産をご提供くださいました。
今回の盛会はご参加いただきました皆様をはじめ、協賛企業の皆様、実行委員を含めた関係各位のご支援とご協力の賜物であり、この場をお借りして改めて深く御礼申し上げます。

最後になりましたが、来年は日本秘書協会創立50周年の節目の年を迎えます。協会の新たな飛躍の年になりますよう、ますます精進してまいりますので、引き続きのご支援をいただきますようお願い申し上げます。

特別セッション

特別セッション(1)

「ロボット、AIの波に、
どう対応するか?
第4次産業革命は進行中」

一橋大学名誉教授
石倉 洋子

グローバルな事業戦略、競争力、グローバル人材について専門とされる石倉氏の経験を余すことなく盛り込んだ多岐に渡るセッションでした。隣り合う方々とのディスカッションでは、5年前の自分を振り返り、現在の自分を見つめ、5年後の自分自身を具体的に想像することが出来たうえ、参加者同士の自然な交流と意見交換のできる良い機会となりました。
また、ダイバーシティの観点からキャリアデザインには、「まずは自分自身が多様化する必要がある」というメッセージがあり、日々小さなことでも意識的に新しいことに取り組み、最新テクノロジーを上手く活用しながら、自分自身をブラッシュアップし続けて行くことの重要性を強く感じました。
とてもパワフルで笑顔の溢れる石倉氏のお話に、多くの参加者がエネルギーをもらえるような内容でした。

石倉 洋子 氏

特別セッション(2)


「ネット時代の秘書の役割」

ジャーナリスト、ウェブニュースメディア「Japan In‒depth」 編集長
安倍 宏行

ジャーナリストとして長きに渡り活躍されている安倍氏のお話は、革新的なお話が多く、テクノロジーの進化が加速している現状や、ITによるコミュニケーション改革により、秘書の役割の一部もAIへと代わる可能性から、業務の変容を迫られていることを強く感じるものでした。
企業トップの情報発信の支援としても、高い情報収集能力が求められるようになっている中、今後秘書として必要不可欠なポイントとして、
(1)情報の断捨離
(2)仕事のルーティンを変えてみる
(3)自分の為になる時間を作る
(4)ネットワークの構築に努める
という4つのキーワードは大変参考になりました。
周囲との調和を大切に、相手に寄り添った秘書像の実践への道筋がみえるような充実した講演でした。

安倍 宏行 氏

特別セッション(3)

「人事最高責任者が語る、
これからの秘書に必要な資質とは
~未来志向に向けて~」

カゴメ株式会社 執行役員CHO
(人事最高責任者)
有沢 正人

経営環境変化に対応できるフレキシブルな雇用が求められている現代において、秘書は「顧客志向・グローバル志向・マーケティング力」が必要である事をお教えいただきました。
常に顧客志向で、会社全体を見渡せる視野をもち、経営の視点と現場の視点を持つ事、自社のグローバルレベルを把握する事はもちろんのこと、最後に言われた、「秘書は経営に最も近い場所にいる人として、単なるオペレーション業務では無く、社会全体にとって価値のある物を創造できるマーケティング力も必要であり、変化を起こすことのできる人になってください。」というお言葉がとても印象的でした。
会場は爽やかで明快な有沢氏のお人柄から、質問も活発に飛び交う和やかな雰囲気の中で開催されました。

有沢 正人 氏

【 協賛企業一覧 】(50音順・敬称略) ※2017年8月28日現在

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