2025年度最初の親睦会は、歌舞伎座での『八代目尾上菊五郎』、『六代目尾上菊之助』襲名披露公演の観劇でした。
「七代目菊五郎のまま歌舞伎人生の幕を閉じたい」という思いから、七代目は現役で舞台に立ち続けるため、八代目の襲名により、同時に同名の歌舞伎俳優が存在することとなり、歌舞伎界でも大変珍しいこととなります。そんな歴史的な襲名の舞台を一層華やかにする祝幕は、ジュエリーブランドTiffanyから提供された日本画家大河原典子さんが原画を描く、鮮やかなティファニーブルーの菊富士曙。大きく描かれた菊富士は圧巻でした。
舞台は豪華絢爛な舞踊「元禄花見踊」で幕を開け、二幕目と三幕目は「菅原伝授手習鑑」から「車引」と「寺子屋」。五月の團菊祭では「京鹿子娘道成寺」で女形を妖艶に演じた菊之助でしたが、「車引」では赤い隈取りで血気盛んな梅王丸を演じ、その姿には11歳とは思えない気迫が溢れていました。
幕間では2階ロビーに展示された八代目菊五郎、六代目菊之助の化粧台を拝見しました。後で知ったことですが、化粧台は襲名の象徴的存在だそうです。顔をつくることで役を構築する、名跡を身につける覚悟を表していると知り、映画「国宝」のワンシーンを思い返し、心に響くものがありました。
三幕目は「寺子屋」。覚悟のうえで実子の命を差し出した両親が、変わり果てた我が子を見送るシーンでは、実際に焼香が行われ、その香りにまるでその場にいるような感覚となり、生の舞台ならではの演出に浸りました。観劇後は茶話会が催され、会員の皆さまと最近読んだ書籍の話題などで大いに盛り上がりました。
着物愛好家であり、日舞を嗜む私にとって、歌舞伎など日本文化に触れる機会を通じて幅広い年代の会員の皆さまと交流できたことは、大変うれしく、有意義な時間を過ごすことができました。(まとめ 親睦会チーム)

詳細
| 日時 | 2025年6月21日(土) |
|---|---|
| 会場 | 歌舞伎座 |

