6月 月例会 薬師寺 執事長をお迎えして特別法話会      「心を耕そう」レポート レポート

6月の月例会は、定員を大きく上回るお申込みをいただき、大変な盛会となりました。会場は、大谷師の明るくテンポの良いご法話に包まれ、終始笑い声や感動の声が絶えない和やかな雰囲気でした。参加者の皆様は、仏教の教えを楽しく学びながら、時に大いに笑い、時に深く心を動かされる充実した時間を過ごされていました。
今回は、大谷様からのお話の一部をご紹介させていただきます。
仏教の教えを現代の視点から解説し、人生を幸せに導くための6つの条件について詳しく述べてくださいました。仏教の教えを「調味料」に例え、自分の人生を一生懸命に生きてきた人々に対して、仏教の智慧を加えることで、人生をより豊かにすることができると説かれました。特に、目標の設定、行動力、仲間づくり、健康管理、自己肯定感、そして向上心の6つの要素が重要であると指摘されています。 興味深かったのは、脳科学の知見も取り入れ、これらの要素が相互に関連し合っていることを示された点です。
例えば、健康的なライフスタイルを送ることで、自然と目標が見えてきたり、前向きな行動力が湧いてくるといった具合です。
また、自己否定的な言動を避け、自分を肯定的に捉えることの大切さも説かれました。これは特に日本人に共通する課題だと指摘されており、説得力のあるご指摘だと感じました。全体を通して、大谷師の人生観や仏教に対する深い理解、そして受講者に寄り添う温かく熱意溢れる姿勢が大変印象的で、多くの学びがありました。(月例会委員)

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日時 2025年6月25日(水) 19:00~20:30
会場 日本秘書協会研修室

講師プロフィール

大谷徹奘 師 (薬師寺執事長)

昭和38年(1963年)東京都江東区にある浄土宗の重願寺住職の大谷旭雄師の二男として生まれる。芝学園高等学校在学中17歳の時、故・高田好胤薬師寺住職に師事、薬師寺の僧侶となる。龍谷大学文学部仏教学科卒業、同大学院修士課程修了。1999年春から全国各地で「心を耕そう」をスローガンに法話行脚。2003年薬師寺執事就任。2017年薬師寺副執事長就任。2019年薬師寺執事長就任。また奈良少年院・大阪矯正管区篤志面接委員も務める。 主な著書:よっぽどの縁ですね(小学館)、「人生はいつだって自問自答」(小学館)、「幸せの法則」(小学館)、日めくりシリーズ「日々のことば」①~⑧など多数。